27日はDが6歳から16歳まで、ほぼ毎夏3ヶ月を過ごしたバリーマニーという海辺の街へ出かけました。
高速道路ができる前までは2時間弱かかっていたという道中も、整備された道路のおかげで1時間かかりませんでした。運転は私。もうすっかり慣れて両手に広がる牧歌的な景色を楽しみながら鼻歌なんか歌っちゃいます。
アイルランドというと山あり、谷ありというスコットランドのような雰囲気を思い浮かべる人もいるようですが、日本人の感覚で山と呼べるところはほとんどなし。といって米国中西部のようにどこまでも地平線が続くというのでもなく、適度に高低ある土地がどこまでも続くという感じでした。
昔過ごしたというサマーハウスは海を除く岸壁に建っています。船を模してデザインされた家の周りは子供たちが喜びそうな抜け道に囲まれていて、昔は浜辺へも岩をつたって降りたそう。
一歳半年下の弟と冒険を楽しんだことや、野生のいちごを思う存分食べたこと、地元で知り合った友達の話、一人で冬に来て暖炉の前で本を読みながら過ごしたことなど思い出話をたくさん聞いていました。そのバリーマニーを訪れることができて、私もなんだかノスタルジックな気分になりました。
海岸は様々な形の石がたくさんあって、思わず石拾いをしました。帰ったらフレームに入れるつもり。
強い風が吹いていたけれど寒くなく、楽しい海辺の散歩でした。途中で入り江を抜けるのに波を読みながら駆け足で波をよけたり、ある場所では岸壁を登って上の道に出たり、なかなかの冒険気分。
北側のビーチには難破船が今もそのままになっていて(まるでNever Let Me Goのワンシーン!)そこまで行きたかったのですが、あいにく潮が満ちてきそうだったのでまたの機会に譲りました。
昔ディスコナイト(!)に出かけたパブに寄ったり、昔は陰形もなかったリゾートホテルを見たり、思い出の土地散策のあとは、近くの街ゴーリーへ。
典型的なアイルランドの小さな街だというゴーリーは目抜き通りも歩くだけなら往復10分。昔ながらの小さな商店に混じり、パブやレストランが並んでいます。
まずは散歩で乾いた喉を潤すために歴史あるパブ Frenchへ。
店内はまるで時が止まったかのよう。Dも20年前と全く変わっていないと言います。
美味しそうに注がれて出てきたギネスの写真を撮っていたら、バーテンダーのおじさんがお店のデザインのコースターをお土産にと持ってきてくれました。
かなり歩いてお腹もぺこぺこ。少し歩いた後、Katie Doly'sでランチ。
あいにくスペシャルのフィッシュケーキが売り切れていたのですが、エビのソーダブレッドオープンサンドもエビがぷりぷりで、カクテルソースも程よい甘さでなかなかでした。
驚いたのがチップス(揚げジャガイモ)。ほくほくで最高でした。人生で一番美味しいチップスには去年Roly Saulで出会いましたが、ここのは堂々第二位かも。Dも普段は頼まないステーキサンドイッチを頼んで意外な美味しさに感激していて、アイルランド人なのにあまりチップスにこだわらない彼もここのには舌鼓を打っていました。
5時にはすっかり日も暮れて、素朴なクリスマスライトがともり始めた街を散策して帰ってきました。
コースターの絵と同じ佇まい
帰りはそれはそれは風が強くてちっちゃな車は揺さぶられましたが無事戻りました。
夜は友人夫妻とアイルランド音楽をライブで楽しめるレストランに出かける予定だったのですが、彼らの息子の具合が悪いので家でゆっくりすることにして、7時過ぎに彼らの家へ。
去年も同じような構図で写真を撮りました
お昼が遅かったのでもう何も食べられないからね、と言っておいたのがごちそう満載!
この夫妻とは3年間スペインで年末年始を一緒に過ごしたこともあり、我々が食いしん坊なのをよくご存知。奥さんはバスク地方のスマイアとう小さな海辺街の出身で、バスク人の例外にもれず美味しいものを仲間と囲むのが大好き。
このおしゃれなお皿は友人ママの作品と聞いてびっくり!
タパスから始まって、ポテト入りスパニッシュオムレツ、サラダ、スパイスフライドチキン、ムール貝、パエリアと彩りもきれいなごちそうが並びました。お腹いっぱいのはずがデザートも含めてしっかりいただきました。
彼らは29日にスペインに発ち、新年はいつも通りスマイアで迎えるそうです。
ワイン片手におしゃべりしながら更けていく夜。疲れややることがたまっていて、正直100%気乗りしなかった今回の旅も、毎日盛りだくさんで笑顔と美味しいものにあふれています。ありがたやありがたや。
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