2011年7月25日月曜日

たこのようにと込めた思い

 たこの吸い出しという軟膏があります。
 腫れ物に塗ると、患部の膿みを吸い出してくれるというもの。
奇妙な名前の軟膏の主成分は松脂。他には木蝋、硫酸銅(だから緑?)、酢酸、サリチル酸、ベルーバルサム。

松やにっぽく、木蝋っぽくかなりべたつきます。これを患部の中心につけてサリチル酸の角質軟化作用、硫酸銅の腐食作用で(表面の皮膚を溶かして?)膿を出すというもの。

右耳たぶの付根に粉瘤というには小さいけれど、気になる腫れ物ができたので、数日前からシップ開始。いい感じに効いています。

そもそもこの軟膏の存在を知ったのは、さくらももこ氏のエッセイ本。彼女の話は、確か腰にゆで卵大の粉瘤ができて、医者に行ったら麻酔も無く患部を切られ、膿を絞り出されて悶絶。次のアポには行かず「たこ」に頼って自力で完治させたというものだったはず。あのエッセイシリーズは面白くて何冊も買って海外に住む友人たちに配って喜ばれたっけ。自分もロンドンの地下鉄で読んで笑いが止まらず困った記憶がありました。

プラスチックの入れ物ケースにもたこが誇らしげに踊っている。さて、その名に恥じずどんどん吸い取っておくれと祈りながら、今日もバンドエイドに緑の軟膏を塗るのでした。

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