2011年7月28日木曜日

Catalyst

Catalyst: 触媒。自らは変化せずとも反応を発生、促進させるもの。

写真は見るのも撮るのも興味あります。大学時代は一眼レフを持って街に出掛けました。サークルは卒業アルバム制作委員会。キャンパスや教室ではスナップを撮ったり、ゼミやサークルの集合写真を撮影したり、卒業生一人一人の顔写真も撮りました。学祭では個人作品を展示してイベントの撮影をして、その頃から編集作業も平行して忙しくなりました。白黒写真の現像やプリントを学び、光と影の世界は果てしなく魅力的でした。

なぜあれほど写真に魅せられたのか。NYUでフォトジャーナリズムを勉強するつもりだった時、O氏と出会って東京に留まる仕事を選びました。

写真は触媒なのでしょう。もちろん撮影者の視点やメッセージが込められているけれど、受け止める側の反応はそれぞれ。写真は変わらなくとも与えるものは感動、悲哀、衝撃、幸福感もあれば嫌悪感もある。

当時定期購読していたPhoto Japonという雑誌で見た写真の数々は今も私の記憶に鮮明に保存されています。その中の一つ、ドグラ・マグラシリーズと名付けられた白黒写真。ドグラ・マグラが夢野久作の奇小説のタイトルであったとは後に知り、作品も読むことになりますが、今となっては内容はうる覚えです。しかし白黒写真に映し出されるイメージは鮮明に残っています。寺山修司の世界を彷彿とさせる異次元の闇みたいな。写真家の名前を思い出せずにいたけれど、検索したら猪瀬光(コウ)氏でした。そして青空文庫というオンライン図書館でドグラ・マグラが公開されていることも知りました。著作権が消滅した作品や公開許可がある作品をオンラインで提供しているこのサイトは97年設立。便利な世の中になったものです。

その時々のcatalystに反応して来た結果が今の自分の居場所なのか。これからどんなパチパチやチカチカ(化学反応してるイメージ音-笑)があるのかコワいような楽しみなような。まあ今までだって自分の反応が予測ができた試しはないので受け止めるだけですね。

2 件のコメント:

  1. 大学一年生の時、ましのちゃんと撮ってもらった白黒写真ありますよ~。自分で言うのもなんだけど、初々しくて可愛かった。なつかし~!!

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  2. なつかしいねえ。Chacoさん変わってないよ〜。あの頃は授業中もカメラで皆の様子を撮ったりしたっけ。あの斜めになってた机の感じとか、ぱたんとたおして座る木の椅子とかの感覚を思い出しました。そうそう、柴田くんと再会した話、したよね?彼は来週から出張でこちらに来るので月曜日には外で、水曜日には家にご飯を食べに来ます。またその様子ものせるので読んでね!

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