2014年1月10日金曜日

世界遺産をいただく

先日ラジオのニュースで、和食が無形文化遺産に登録されたと聞きました。

食材や器に溢れる彩りや季節感、お客を迎える部屋のしつらえなどおもてなしのこころ、健康的でバランスに優れた食材を活かす料理方法、そして年中行事と食との密接な関わりにより、和食を中心とした食文化が文化遺産として認められたということだそう。

お正月にお餅をつきお雑煮を食べたり、お屠蘇やお茶で邪気払いや無病息災を願い、お節料理を家族で囲む。お正月だけでなく、季節ごとのお節句も食との関係は深いし、カリフォルニアにすっぽり入ってしまう国土内でも地域性が濃い。

鰹節と昆布で出汁をひくまでほんの数分だけど、両方ともお鍋に入るまでに手間と時間がかけられています。事前の仕事により、生ものから日持ちする旨み一杯の素材になり、出しがらになっても食べられる。この和食の「あたりまえ」を説明するとみんなが驚きます。

誰もがほぼ毎日経験することだからこそ、食べることを大切にしたい。食べることに気を配れれば、作ることも、作ってくれる人へも、食べてくれる人へも、材料を届けてくれるシステムにも、素材を育ててくれる自然にも感謝できる。

ご飯の炊ける香りにつつまれながら「いただきます」と「ごちそうさま」が日常にある日本に生まれ育ったことへ感謝した朝でした。

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