2014年1月30日木曜日

ひとり生活終了

昨晩ダニーが無事に戻りました。ママも旅行を満喫できたようで何よりです。ダブリン最後の日は家で夕飯を作ってゆっくりできたそうです。クッキー類をお土産に買ってきてくれました。甘いものを断つのはまたしばらく先になりそう(苦笑)。っていうか、年末アイルランドで買ってきた大量のクッキーが既に消えていることに驚愕。少食スタイルを心がけているつもりでも甘いものへの誘惑はまだまだ断ち切れていません。

彼にとっての大きな出来事は、ある男性との出会い。リアルタイムでも聞いていましたが、よほど印象に残ったようでまた詳しく話をしてくれました。あるバーでアイルランド人の年配男性と出会い、その人の妻がダニーの知り合いが通った学校の校長先生であると知り話が弾みました。そして夫妻の息子のひとりは、ダニーの高校時代のクラスメイトでした。残念ながらその級友と数学年上の兄は既に亡くなっています。以前ダニーからこの兄弟の話は聞いたことがあります。あいにくいい亡くなりかたではなかったこと、そして周囲はいつかそういう悲劇が二人に降り掛かるだろうと予想していたことなど。

夫妻にはその兄弟の他に娘がいて彼女は健在です。三人もうけた子供たちのうち、二人を若くして亡くすとはどういう気持ちだろう。ご夫妻は明るかったけれど、そう振る舞えるまでどんな苦悩があったか。自分だったらその悲しみに耐えられるかわからないと話しながら喉を詰まらせていました。息子たちを知る人に偶然旅先で出会い思い出話を聞く。これがいい供養に、そして心の潤いになったことを願うしかありません。

16日間のひとり生活は充実していました。裏の物置をミニオフィスに改造したのが一番の成果かな。あとは仕事を見つけるだけ!こちらはスローですがコツコツ続けるのみです。地下室で死んだネズミに遭遇したり、夜中に大きな蜘蛛を逃したりといった騒動もありましたが、何とかなるもんです。部屋の片隅に置いたままだった絵や写真をフレームにいれ壁に掛け、花を植え、テストキッチンでは納豆やぬか床をつくり、これからのプロジェクト案を練りました。夜は片付けたから見つかった本やCDを楽しみ、アラームなしで自然に目覚める。ご隠居さんのような贅沢な日々を過ごしていました。

昨晩はダニーの大鼾に閉口しつつ、懐かしい日常が戻ってきた安堵感を感じたのも事実です。

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