2014年1月6日月曜日

Ireland 2013 - Day 14 更新版 ダブリン最終日

変則的なポスティングとなりましたが、ダブリンで過ごす最後の日となりました。いくつかの写真も追加して再度更新しました。

29日(日)、2週間の滞在も最後の日を迎えました。この日も朝から快晴。山歩きに行きました。20分も車を走らせれば登山口に着きます。目指すはFairy Castleという山頂。11歳の甥っ子がとてもきれいなところだよと教えてくれました。

先日は時速70kmの暴風が吹きすさび時間もなかったので断念ました。当日は風もなく、気温は低く足下に氷は張っていたけれど、歩けば汗ばんでくるほどでした。





 遠くに見えるのはシュガーローフと呼ばれる山
フェアリーキャッスル到着
山側と海側両方がみえる絶景ポイントで去り行く2013年に感謝

下りは氷が溶け出した地面が滑りやすく緊張しました。無事に転ばず車までたどり着けてほっと一息。

夜は長兄夫妻の家に夕食に招かれていますが、その前に今回のメインイベントの一つが残っています。

それはエイリーン先生による帽子作り基礎編プライベートレッスン!ダニーママはアイルランド大統領夫人から注文も受けたこともある帽子デザイナーなんです。


最近までアカデミーで教鞭をとっていて、教え子の多くも独立して各地で賞を受賞したりしている業界人です。今も知り合いからのみ注文を受けていて、2月始めに結婚式用にと頼まれた帽子を作っていました。
前もコレクションを見せてもらった事がありましたが、それはすてきなものばかり。ブログに載せたはずなんだけれどポストが見つからないので、また一部の写真をのせます。



今回ダメもとで帽子の作り方を教えてくれますか?と頼んだら、答えはもちろん!とのこと。嬉しい!時間がないから簡単なものね、と言われていて機会を待っていました。すると最終日前日に「忘れた訳じゃないのよ、いろいろばたばたしていたから。でも作ってみましょう」と。

素材はいろいろありますがフェルト帽子の基本を教えてもらいました。まずどんな型にするかを決めます。今回は時間がないのでシンプルな型を選びました。つばを付ければ男性用にもなる型です。フェルトはロンドンから取り寄せたもの。

そしてフェルトをスチーマーで温めて、木型にならすように延ばして行きます。
ピンで留めながら形を整え、必要であれば更に蒸気を当てて延ばします。
余計な生地をカッターで切りとり、後に飾りを作るためにとっておきます。
木型から外す時に型が崩れないよう、キツくしすぎないように気をつけながら仮縫いをします。
縫い目を隠し帽子がうまくかぶれるように縫い付けるリボンをアイロンでカーブをつけながら伸ばします。
それを内側に沿うように縫い付けて、余計なフェルトを切り取って本体を整えます。
残った生地でリボン型や花、葉の形など好みのデコレーションを作って縫い付けて、型くずれしないようにスプレーで補強してできあがり。

途中弟夫妻が子供たちを連れて遊びにきてくれたので、仕上げは翌朝となりました。デコレーションはこれから。どんな形にしようか楽しみです。

初めての帽子作り、かなり腕力が必要だと思いました。フェルトはしっかりした生地なので、スチームをかけて延ばすのに力がいります。型からずれないように押さえながら生地を延ばしていくのは職人芸。ママもどれだけあと二本腕が欲しいと思ったことか、と話してくれました。

そうこうしているうちに長兄宅へ行く時間になりました。彼らは料理好きで知られていて、どんなディナーになるか楽しみに出かけました。クリスマス以外に会うのは私たちの結婚式以来です。兄は建築家で美術や音楽に精通しています。オペラファンでワグナー生誕200年の今年、バレンボイム指揮の「ニーベルング指輪」観た話や、現在手がけているデザインの話はとても興味深かったです。プログラムは立派な本で、日本語でもあらすじが載っていました。「指輪」は数年前サンフランシスコオペラでも通して上演されましたが、なんせ長いしよく知らないので敬遠していました。今度じっくりCDから聴いてみようかな。奥さんは今は専業主婦でお家を切り盛りしています。22歳になる姪は法律を学ぶ大学生。ピアノ教諭の資格も持っていて、プライベートで子供から大人まで教えています。18歳になったばかりの甥はスポーツも勉学もソツなくこなす礼儀正しい男の子。身内を褒めるのもなんですが絵に描いたようなすてきな家族で、ダニーママはさぞ誇らしいと思います。甥姪たちは、私たちが作っている料理をフェイスブックで見た興味を持ってくれていて、話はつきません。
前菜はスティルトンのスフレ。
これはブルーチーズ嫌いのダニーも美味しいと唸った一品。
赤白どちらのワインにもよく合いました。

メインは程よく火が通ったサーモンのグリル、バジルクリームソース添え。そしてふわふわのマッシュポテトが素晴らしかった。
更に驚いたのはデザート。チーズの後に出てきたのはあまりに美味しすぎて写真を撮るのを忘れてしまったルラード(フランス語でロールケーキ)。薄めのほろ苦ココアのスポンジで甘さ非常に控えめの上質の生クリームをたっぷり巻いたケーキがすばらしかった!

そしてこちらはほろほろと口の中で崩れるクッキー。こちらもフランス語の名前がついていたが忘れてしまった。お腹いっぱいだったのにどちらのデザートもおかわりしてしまいました。2週間の滞在を締めくくる一日は忘れられない素晴らしい一日となりました。

2 件のコメント:

  1. 完成された帽子の写真が是非みたいです!帽子デザイナーなんて素敵。

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    1. がんばります!飾りをどうしようか考え中。あと生地を硬くするスプレーも買わなくては。そう、帽子を作る人はMilanoが語源でMillinerといいます。次回は麦わら帽子を作りたいなあ。ママには末永くお元気でいていただきたいものです。

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