2010年9月18日土曜日

ラッセン火山国立公園 Day 4

Labor Day Monday。一家族は朝早く出発し、それぞれも朝ご飯のあと、テントをたたみました。さすがに毎日のハイキングでそろそろシャワーが浴びたくなったころです。日課の湖の散歩のあとのお茶は格別です。集合写真を撮ってそれぞれの一日を始めました。
私たちは公園北東の端にあるButte Lakeまでドライブし、Cinder Cone(標高2105m, 6907ft)に登りました。一度公園外にでて40分ほど走り、最後は舗装されていない砂利道を通って湖まで行きます。Butt Lakeは他の湖と比べてかなり深く、ボート遊びができたら楽しそうです。
Fantastic Lava Bedsという溶岩群や、Painted Dunesという砂丘など過去の活発な火山活動を思わせる雄大な景観が続きます。

左手に溶岩群を見ながら、なだらかな昇りをしばらく歩くと、Cinder Coneが見えてきました。
1650年代の噴火でできた墳石丘は、高さ230m。きれいなお椀型です。
下で待ってるといっていたDannyもCinder Coneの姿を見て登ることにしました。思えばこのとき体は注意メッセージを発していたのかもしれません。
ざくざくと噴石につま先を打ち込むように、急斜面を休み休み登ります。
ちょっと登ると溶岩の海の見え具合や、遠くのLassen Peakの姿が見えてきて励みになります。
途中で休んでいた人が「ウェブでみたけど、あの樹がある辺りでやっと半分なのよ。。。」つぶやきます。もうすぐ頂上と思ったのにがっくりしましたが、彼女は火口周り一周を計算に入れていたようで、ほどなく登りは終わりました。
まだ休んでいる彼女に「昇りはもうすぐ終わりで、眺めがいいですよ〜」と叫びました。230mなんて直ぐ登れそうですが、足下は不安定で、思ったより時間がかかりました。
登る価値あり!遠くに山々を一望、眼下にはPainted Dunes、Fantastic Lava Beds、Butt Lakeが見えます。


火口は300m、深さは70mです。Dannyに待っていてもらって降りました。下りはあっという間。
正午過ぎで、太陽を真上に感じます。昔の人たちにとっても、火山の噴火はとてつもない自然の力を感じる恐れ多い現象だったことでしょう。
下には石が積まれて塔ができていました。自然と手が合わさります。
360℃どこを眺めても飽きません。遥か下にはキャンプサイトにもつながるトレイルも見えます。
昇りは休み休みで25分、下りはあっという間の5分。富士山の砂走りもこんな感じなのでしょうか。
帰りはなだらかな下りで体も楽ちん。トレイル口の標高図で傾斜のきつさをあらためて確認してびっくりしました。
湖畔でピクニック。冷たい麦茶が喉に染みたこと!ビールも冷えていましたが、私は運転なのでパス。
思えばこのときビールを飲まなかったDannyには翌日の症状の前兆が出ていたのかも。大事にならなくてよかったです。

合計で33kmを歩いた3日間。車走行距離は1100kmでNo Impactの旅とはとは言えないジレンマはありますが、自然にふれあうキャンプのすばらしさはかけがえのないものでした。

2 件のコメント:

  1. 本当にきれいなところだねー。カリフォルニアって肥沃な土地もあればこんな所もあるんだなあ、とつくづく思いました。ダニーのキャンプデビューは高熱以外はいい思い出になったことでしょう。上の写真の背中には、確かに兆候が現れていなくもないような、、、。

    返信削除
  2. やっぱり、背中にお疲れモード漂っているかしら。
    自然の中で癒された反面、随所で肉体を持つ人間の脆さを感じました。外気が下がったり、体温が上がったり、気圧の変化で体調に影響を受け、時によって命が危険にさらされる。今回のキャンプは生かされていることの感謝を思い出させてくれました。

    コロラドも美しい自然と人間の共存がうまくできている場所だよね。いつか一緒に山歩きできるのを楽しみにしています。

    返信削除