2010年9月12日日曜日

SF Underground Market

forageSF主催のSF Underground Marketに行ってきました。月一回、SFとOaklandで開かれるマーケットです。この場所は作ってシェアするのが好きだけれど、商業用キッチンがないのでビジネスにできない人たちに機会を与えてくれます。ブログリストにも載せているグルテンフリーのパンやデザートを作る友人シェフTiaが教えてくれました。自ら営業用キッチンの許可書を得るのに苦労した彼女も無事許可が下り、10月から営業開始です。おめでとう!

昼の部は11時から16時まで、夜の部は18時から23時まで。夜はお酒あり、ライブ演奏あり、入場料5ドル(昼夜は8ドル)でたっぷり楽しめます。入場者は事前にオンラインで無料メンバー登録するか、会場でメールアドレスを記入します。これで出展者がビジネスライセンスを持っていないことを承諾した上でモノを買うことに合意したことになります。

昼夜見たいので、昼の部終了少し前に出かけました。会場はミッションにあるNPOアートセンターのSOMARTS

入るとコートヤードではベトナムサンドイッチの屋台があり、中に入ればインド風パンケーキがホットプレートで焼かれていました。多国籍料理何でもありです。

チーズ、クッキー、ケーキ、チョコレート、コーヒー、蜂蜜、ピクルス、ジャムなどなど、ユニークな手作りの品がならびます。
このチョコレートはカカオマスを自分たちでプロセスする所から始める本格的な手作り。マダガスカルやエチオピアなど産地によってこれほど味が違うとは思いませんでした。
こちらのLisa Cooperさんは、かわいいサイズのカップケーキを2個1ドルで売っていました。通りかかったら味見させてくれて、話をすれば、大学で日本語を勉強して4ヶ月日本に住んだこともあると流暢な日本語を話していました。どこに住んでいたか聞いたら、なんと私が小学校5年の途中まで住んでいた神奈川の戸塚だというのでこれまたびっくり。楽しい出会いでした。
彼女は子供の体にいいものをという気持ちを混めて、チョコレートの生地にはブルーベリーやホウレンソウを練り込んでいます。味はこっくりしたチョコの優しい味で、アイシングもさっぱりしていて、普通のカップケーキの甘さが苦手でも美味しくいただけます。テーブルクロスとご自身の服装もターコイズブルーとチョコ茶でコーディネートしていてかわいい!始めての参加だそうです。これからもがんばってくださ〜い。
隣では自分の庭で穫れたという蜂蜜とワックスでつくったロウソクを売っていました。昨日穫ったばかりという蜂蜜はクリアでさっぱりした味。これがサンフランシスコ市内のお庭で穫れたというから、ますます驚きです。Urban bee keepingは最近注目されていて、私も結構興味があるのですが、蜂に刺されてばかりなのでちょっと心配も。いつか挑戦してみたいことの一つです。
始めてであった味はココナツカスタード。ココナツミルク、卵、砂糖で作られた優しいミルクスプレッドで、トーストにのせていただきました。子供の頃どこかで食べたような懐かしい味がしました。
常連らしきマカロンスタンド。彼らは昼も夜も参加していました。ピスタチオやパッションフルーツなど色とりどりのマカロンは1.5ドル。かわいくて目移りしてしまいました。でも熱気ムンムンの会場なのでさっくり感が損なわれていたのが残念かも。
喉が渇いたので、フレッシュジュースを2ドルで購入。友人は旬のイチジクとブラックベリーたっぷりのヨーグルトサラダに満足していました。
あるテーブルで、昆布茶キットなる物を発見。どうやって作るのか聞いたら、中に菌が入っていて、そこに好きなお茶を入れて発酵させるのだとか。昆布(Kelp)はいつ入れるの?
と聞いたら、説明してくれた女の子の顔に???が。もう一人別の子が戻ってきて「あなた日本人?」というのでイエスというと、こちらで言うKonbuchaとは日本とまったく別物だといいます。どうも日本でいう紅茶キノコのような発酵茶のようです。彼女自信、日本人の友達に同じ質問をされて、違いに最近気づいたそうです。Wikipediaによると、Konbuchaのルーツは19世紀のロシアにさかのぼり、日本で言う昆布茶と混乱されがちとありました。
夜の部で、Konbuchaを売るスタンドがありました。ピーチやクランベリージュースを加えたそれはちょっと酸っぱくて微発泡する冷たい飲み物。紅茶キノコも飲んだことがなかったので始めての体験でした。
自家製ビールをつかった手作りマスタードもユニークな逸品。ぴりりとした酸味と辛さは野菜よりお肉にあう強さでした。

それぞれスタンドや看板に工夫を凝らしていて、見ていてわくわくします。何より作り手の熱い思いが伝わってきて、できればすべて買ってじっくり味わいたい気になりました。普段の外食では味わえない気持ちです。

夜の部まで2時間あるので、Ferry Buildingに出かけました。このフェリーターミナルを兼ねたビルは、グルメ食材店、レストラン、雑貨店など個性あるお店が集まる場所で、いつ訪れても活気があります。
キノコ類専門店に行けば、ありとあらゆる生&乾燥キノコが手に入り、チーズ、ワイン、コーヒー、オリーブオイルの専門店も賑わっています。
友人Tはずっと探していたというMinasコーヒー豆をゲット。この豆は希少で入札形式でいつもあるとは限らないので、手に入ってよかったね!
6時過ぎに会場に戻ると、入り口には長蛇の列。通しでチケットを買っておいたので待たずに入れました。
すでに会場は熱気むんむん!すごい人手です。昼間のベンダーもちらほら見かけましたが、夜は電気調理器が持ち込まれ、あちこちで湯気を上げていました。
人ごみの流れにのりながら、なんとか一周まわって、何を食べようか迷うのもたのしい。
Puri(お米のパフ)を使ったインド料理は、タマリンドやコリアンダーのソースで紫芋、トマトなどをその場で和えてくれます。歯ごたえも味も二重まる。
アルゼンチンのモッチリしたChipaと呼ばれるパンは、タピオカ粉でできていてふりかけたチーズが香ばしく焦げていました。
タルトやケーキ類もたくさん。かなり慣れている感じの常連ベンダーもいました。
手作りスコーンやジャム、蜂蜜を売るスタンド。帽子も手作りでお祭り気分満載です。
ローストポークのタコスには、たっぷりの野菜とクリスピーな海苔がのっていました。右はニカラグア(だったとおもう)料理。ディスプレイも素敵です。
ベトナム語でチョコレートはSocola。お店の名前をそこからとったお洒落なチョコはグアバフレーバーがユニークでした。お一つ2ドルでパッケージもかわいい。日本でみるような一口サイズのケーキを売るお店もありました。
一時に入れる人数を制限しているので、その後列はどんどん長くなり、私たちが帰る頃は大げさでなく200人は忍耐強く外で待っていました。果たして11時終了までに入場できたのか。

食に対する熱い想いと、それをサポートして一緒に楽しもうというコミュニティ。素敵なイベントでした。

2 件のコメント:

  1. わ~、素敵なイベントですね~。近くだったら絶対行ってみたかったです。いまここさんも充分出店可能じゃないですか?ブログでいつも美味しそうなお菓子や(特に和菓子は最高)創作的なお料理を紹介してくださっているので、きっと大人気じゃないかと思います。チャンスがあったらぜひトライしてみてくださいね♪

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  2. Mikkoさん、ご声援ありがとうございます!とっても嬉しいです。
    やってみたい気持ちはあるのですが、いざ考えだすと不安材料がてんこ盛り。。。でもまず挑戦!ですよね。ベンダーとして選ばれるのも大変なようですが、方法を模索してみます。前向きにがんばらなくっちゃ、と自分に言い聞かせます。

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