2010年5月8日土曜日

世界で一番のっぽの生き物

住んでいるアパートの前に、大きなRedwood(セコイア)の木が二本あります。
レッドウッドは、高さ100mを超えるものもある、樹高で世界トップ3位を占める地球上で最も背の高い生き物です。1億5千万年前は北半球のあらゆるところにあったレッドウッドも、今はカリフォルニアに残るのみとなりました。Muir Woods National ParkRedwood National Parkでは、上を見ても空が見えないくらい、背の高い木に囲まれることができます。

街の名前のPalo Altoは、Palo=棒または木、Alto=高いという意味のスペイン語で、El Palo Altoという木の名前からとられたそうです。約34メートルのこのレッドウッドの樹齢はなんと1064歳。その木は今は近くに通る電車の線路側に静かにたたずんでいます。

El Palo Alto

さて、家の前にある木たちは、コンクリートの歩道に窮屈そうに囲まれながら、二本の幹が一つになってます。

かなりな高さで、何歳くらいかなと常々思っていました。先日大家さんが根元に出ている新芽を刈り込んでいたので、聞いてみました。
驚いたことにこの木たちは、今は亡き彼のお母さんが植えた苗が育ったものだそうです。地元の信用組合が口座を開いたお客に苗木をプレゼントしていて、もらってきた二つの10センチほどの苗は歩道に植えられました。彼は子供ながら、市の歩道なのに大丈夫かな?きっと犬が倒して枯れちゃうのかな?と心配したそうです。
その心配をよそに40年。木々はすくすくと育ちました。Palo Altoでは、樫とレッドウッドは保護されているので勝手に伐採できません。根が地下の排水溝を壊したり、歩道を盛り上げてしまったり、高くなりすぎた上部を市が剪定したりと、大変なこともあったようです。

コンクリートの歩道に固められながらも、立派な根元からいくつもの新芽が吹かせている生命力には畏敬の念を抱かずにはいられません。新芽をもらって小さな鉢にさしてみました。根が出てくれるか楽しみです。

4 件のコメント:

  1. 回りの心配もなんのそので40歳になったRedwood達。すごい!もらった新芽がまた大きくなって40年くらいたったらおもしろいですね。

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  2. ほんとに!大きくなってくれるかな。成長記録楽しみにしていてくださいね。

    はがれた樹皮は、細かく切ってプランターにマルチとしてのせて、日照りに備えさせてもらったり、お世話になっています。

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  3. そう、楽しみですね。

    背の高い木から、遠くを眺めると気持ちいいよ。
    風にリズムや香りがあるのを教えてくれる。

    大切な友達だね。

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  4. 風のリズムと香りか〜。海の上で感じる風も気持ちいいだろうね。
    遠くを眺めていると、すべてがつながっているんだとあらためて思います。

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