2011年6月18日土曜日

FAS

Foreign Accent Syndromeとは脳機能の障害を受けた後、急に外国語のアクセントを帯びた言葉を話すようになるきわめて稀な症状だそうです。歯医者で麻酔処方を受けた後、アイリッシュ英語を話すようになったアメリカ人女性の話をラジオで聴いて知りました。北米で生まれ育ちアイルランドや英国には行ったこともなく知り合いもいないという彼女のアクセントは、スコットランド風にも聞こえるアイリッシュ英語でした。

FASは1941年から2009年まで60件の症例があるそうです(出典:Wikipedia)。脳卒中や多発性硬化症などから発生することもあり、FASと診断された人々は脳のある部分にダメージを受けていることが多いとのこと。また20年近く前に脳にダメージを受けてその後普通に生活をしていた人がカイロプラクティックで首を調整後、ロシアンアクセントで話すようになったとか。

ある日突然自分のアクセントが変わってしまうとは想像できません。かなりストレスフルにも思えます。しかしラジオ番組に出ていた女性は、アクセントが変わってからより外交的になったそうです。何処の出身?と聞かれることは苦にならないし、むしろいろいろな人との会話が弾むきっかけになっていると明るく話していました。何ごともとらえ方次第だなあと感じたエピソードでした。

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