2010年7月6日火曜日

合羽橋ワンダーランド

和菓子作りに精を出すようになり気になる道具が増えたので、合羽橋道具街に仕入れに出かけました。昔もどら焼きに押す焼き印を注文したり、小皿を集めたりと通った懐かしい場所です。二つあった焼き印はロンドンから引っ越しする時に行方不明に。きっと倉庫のどこかにあるはずなので、あきらめずに探します。

日本出発前にいくつかネットで注文した物も到着していました。
トイ型や流し缶は水菓子作りに欠かせません。波形に切れる寒天包丁も早く使ってみたい!そしてずっと欲しかった三角ベラとはさみも手に入れました。手が存分に使えるようになったら、練りきり細工を練習します。おだまきはあんや練りきりをいれて絞り出す道具。モンブラン作りにも使えそうな気がしますが果たしてどうか?
今回の目当てはいくつかありますが、外せないのはきんとんそぼろ、型抜き、薬味用スプーン、お菓子を盛りつける銘々皿など。Mさんと田原町の改札を出て地上に向かう階段を昇り始めたところで、二人の鼻がひくひく。ソース焼きそばのいい匂いが階段下まで漂っています。地上に出ると直ぐ左手に古いお店が。ふらふら入ればメニューは焼きそばとコーラ&ラムネのみ。水色のビニールクロスも懐かしく不思議な感じ。何組かお客さんも入っていて皆が焼きそばを食べている。お味はちょっと酸っぱめのさっぱりソースで具はキャベツのみ、紅ショウガもなしという潔さ。肉が苦手な私は助かりました。しかし匂いの力はすごいもの。意識していない空腹が匂いで刺激された結果がこれです。
菊屋橋交差点から右に曲がって、一軒一軒のぞいていきます。
高橋総本店の洋食器店では、バーニャカウダポットとランプを購入。アメリカで見た物よりお安く探していたサイズでよい買い物でした。食器店もいつもながら豊富な品揃え。持って帰れないのが残念です。
陶庵やぶきたも小皿から鉄瓶までありとあらゆる素材と大きさの食器が揃っていて、ため息物です。
薬味用の小さなスプーンもずっと探していて、竹製とステンレス製を購入。藤田商事のインテリア店には、小物がたくさんありました。名入りマッチなるものも注文できます。
もんじゃ焼きの竹べらと水切りができるステンレスバットは飯田で。このお店も大物から小物まで充実した品揃えでした。

大きさやデザインの様々な器は美しい物あり、ユニークな物ありで料理を盛りつけたところを想像するのが楽しくなります。お店の名前をうっかり忘れましたが、Mさんはおめめぱっちり鯛の大皿(3万円也)が気に入ったよう。
抜き型も多種多様。金魚、ひょうたん、花びら、鮎、紅葉などを手に入れ、ご飯などを形作る物相型もひょうたんの型を買いました。枝豆ごはんなんか抜いたらきれいでしょう。
今までバーベキューの串とピーラーでつけてきたウサギの耳と口も、の焼き印を手に入れちゃいました。かなり時間も短縮できます。霞かかる富士山はどら焼きにもおまんじゅうにもよさそう。
きんとんそぼろはこし器の目の粗いもので竹製とステンレス製があります。最後の最後まで迷いましたが、竹製のほうが均等でなく味のあるそぼろができるので竹製を購入。帰りは手荷物にしました。手入れに若干気をつかいますが、乾燥しているカリフォルニアではカビが生えることはないでしょう。
以上は昔もよく通ったヨコヤマで購入。明治38年創業の老舗だと今回初めて知りました。焼き印や抜き型の種類はとても豊富です。カステラや大福のサンプルもありました。
その他のサンプル専門店でもありとあらゆる物のサンプルがあり、大福などの和菓子もそっくり。お餅に指紋ぽい後までついていてびっくりです。
大正5年創業の西山漆器店では、すてきな器ばかりで目移りばかり。銘々皿も多数ありましたが、探しているサイズがなく、断念せざるを得ませんでした。
言問通り手前で道を渡り、また菊谷橋方面へ戻ります。

オクダ商店は漆、竹、桶製品を扱うお店。漆類もお手頃な値段でした。しかしお菓子を盛るのに最適なお皿は見つからず。。。

Soiは骨董も扱う器のお店。古時計や昔のミシンなどもあって、時が止まったちいさな博物館のような店内には、作家作品が多くて、シンプルで優しいデザインがほのぼのした気持ちにさせてくれます。
とうしょう釜はモダンなデザインや色使いの器がたくさん並ぶお店。白い板皿や手作り感あふれる小鉢に心引かれました。
竹製品の近藤には、素敵なデザインで実用性も高い製品がたくさんありました。
おしぼり受けだけでも多種類あり非常に迷いました。ひょうたんを抜いたデザインに心引かれましたがお値段も張るので次回にまわしました。
その他、いろいろな大きさの瓶だけを扱うお店や、包丁やお釜の専門店などなど、見ていて興味は尽きません。昔懐かしいブリキの金魚のおもちゃも並んでいました。
ここらで時間切れ。約5時間かけてもすべてのお店はまわりきれませんでした。Mさん(荷物持ってくれてありがとう!)と私は急いで次の目的地恵比寿へ。私にとって合羽橋はディズニーランドより楽しい不思議の国なのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿