2011年10月10日月曜日

Magic Mineral Broth

以前友人からとても美味しい野菜スープをいただきました。その名もマジックミネラルスープ。知り合いのお母さんが化学療法を受けているときにお見舞いに何か作ろうとして見つけたレシピだそう。食欲がない人にも滋養がつくように工夫されたスープです。ハイキング後のランチできりっと冷えたのをいただいたら体中の細胞一つ一つにしみ込む感じで、滋味に溢れていました。

最近しっかり野菜を食べていないし、毎日少量でもお酒を飲むことが多いので、体のサインか急にこのスープのことを思い出したので作ってみました。

友人がアレンジした基本の分量は下記の通り。
にんじん6本、玉ねぎ2個、赤ポテト4個、リーク1本、サツマイモ2本、ヤムイモ1本、セロリ数本(オリジナルは一束)、イタリアンパセリ1/2束、にんにく1-2株(オリジナルは5片)。これらは有機野菜でそろえ、皮つきのまま洗って各四等分程の大きめに切ります。スパイスはお好みですが、粒こしょう10粒からひとつかみ、ベイリーフ2-3枚、オールスパイスかジュニパーベリー10粒ほど。
ジュニパーベリーには利尿作用があり、ジンの風味漬けにも使われます。
切った野菜をスパイス類、昆布30cm、塩小さじ1/2と一緒に大きな鍋に野菜をいれ、たっぷりの水を加えてで初日は2時間、次の日また1-2時間煮込みます。粗熱がとれたらスープを濾して、残りの塩小さじ1/2を味を見ながら加えます。温かくいただくか冷蔵、冷凍も出来ます。

同じようなスープを辰巳芳子さんの本「あなたのために」で読んだことがありました。野菜のコンソメです。材料はじゃがいもを中心に、にんじん、たまねぎ、セロリの茎、昆布、干し椎茸、梅干しの種、塩、白粒こしょう、ローリエ、水を煮込みます。梅干しの種が入る所がユニーク。これからは実を使ったあと種を保存しておこうと思いました。はじめは中火の強で煮えをつけ、その後火力を中火弱に弱め昆布は20分経ったら引き上げます。その後20分煮出します。また辰巳さんは「火を止めたらただちにこすこと」を勧めています。煮込む時間も「合間、合間で味をききわけ、うま味十分と感じたら、時間以内でも引き上げる」としています。

普通の人にはもちろん、喉の動きがままならない方にはゼリーよせもよし。葛あんとしておかゆにかけてもよし。アレルギーにもおすすめだそうです。
二つを参考にして今回使った野菜。追加でどうしても入れたかったのはパースニップ。アメリカボウフウの根で、欧州や北米では庶民的な野菜です。細かく切って焼いたりピューレにしてメインの付け合わせにするのが一般的です。
ビタミンやミネラルが豊富なのですまし汁にはいいはず。干し椎茸も少し加えました。玉ねぎは超ジャンボだったので一つ半。スパイスはジュニパーベリーとオールスパイスを各6粒、粒こしょうはミックスを小さじ1。お芋などもブラシで洗って皮ごと使います。友人はミネラルスープなんだからと言い、さっと洗うだけなんだそう。

切った野菜は大きなボウル2個分!
一つの鍋には収まりきらず結局二つの鍋にわけることに。よく読んだら12Lくらい入る大鍋で作れとのこと。濾した後にスープを混ぜ合わせて味を調節します。
野菜はWhole Foodsで$20強でした。出汁殻として野菜を捨てるのは忍びないので食べてみたけれど味がしない。。。コンポストを始めた頃は野菜は生のみ入れること読んだのですが、油分や余計な調味料が入っていなければ問題ないらしいのでミミズたちに分解してもらいます。

待ちきれず、1時間半煮立てたスープで作った玄米昆布茶漬け。もう文句なしにおいしかったです。
2時間で約半量になりました。
全てを出し切った野菜たち、お疲れさま。出汁がらとして捨てるのは忍びないのですが、殆ど味は残っていません。コンポストを始めた頃、野菜は生のみOKと読んだのですが油分や余計な調味料が入っていなければ問題ないらしいので、十分冷めてからミミズたちに分解してもらいます。
できあがりは高貴な金色。根菜の甘みとコクが香味野菜とスパイスの香ばしさで引き立っています。透明なカップに注げばハーブティのよう。

たくさんの水を鍋に注ぎながら、水に支えられた生活についてあらためて考えました。人間も動物も植物も水なしでは生きられない。清め潤し癒してくれる水の偉大さに感服です。

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