2010年1月21日木曜日

NYC Day 5




近代美術館(MoMA)でやっているTim Barton特別展に行きたかったのですが当日券はすべて売り切れ。この日はキング牧師の誕生日で祝日だったことを忘れていました。ダニーの知り合い夫妻とMoMA近辺のイタリアレストランでランチをとりました。彼らはマンハッタン郊外に住んでいますがだんなさんはGreenwich Villegeの出身でした。私も一度会っているのですが久しぶりとは思わぬほど話が弾みました。彼らが街を案内してくれるというので、ありがたくお願いすることに。

アンティパスト盛り合わせは量にびっくり



車掌からの眺め フラットアイアンビルをこのアングルから見るのは初めて!
車で5番街を南下しながら、ここはBobby Frayが出したレストランの一号店だとか、このビルの何階で広告の撮影をしたとか(だんなさんは広告代理店勤務)、この通りでゴッドファーザーIIの葬式のシーンが撮られたとか、いろんな裏話が聞けます。


ャラリーやブティックで賑わう通りですが人々の生活の匂いも感じられます
Villege, Sohoのギャラリーやお店を冷やかしながら、マンハッタン一古いといわれるパブで一杯飲んだり、 Little Italy, China Townでは良質のパシュミナを一枚$5で手に入れたりと旅行者っぽいことをしながら、楽しい午後を過ごしました。

ヘアドレッサーは湯たんぽを看板に! ヴィレッジで昔から人気のベーカリー

              マンハッタンで一番古いバーで一杯


  リトルイタリー、チャイナタウンでぶらぶらした後は、フレンチビストロで一息

Don't buy drug, Buy Rugというコピーがあったそうな

フレンドリーなガーナ出身Jさんがビールをおごってくれました。
バーはあちこちにあり、ハッピーアワーだとカクテルが$5程度。その数の多さにもかかわらずどこも人の熱気であふれていて、改めて街にみなぎるパワーを感じました。ベルギービールと料理が売り物のMarktはおすすめ。www.marktrestaurant.com

8時には予約を入れておいた韓国料理店、Hangawiへ。http://www.hangawirestaurant.com/ ベジタリアン韓国料理を出す評判のレストランです。おまかせコースを頼みました。はじめに出てきたのは細切れのキノコと大根やピーマンなどの野菜を少し甘めのスープで煮て串刺しの野菜を添えたもの。食欲がそそられました。

前菜は柿の身の中身を取り出し味付けて胡桃をまぜてつめたものや、お餅に甘辛ソースをかけて串刺しにした物や春巻きなど。

サラダはごま風味がきいたコールスローみたいでさっぱり。メインは豆腐のあんかけソースと赤米ご飯、野菜ビビンバ。ビビンバは美味しかったです。2種類出てきたキムチは上品な味でした。美味しかったけれど全体に期待したほど味に深みとメリハリがなかったな〜というのが正直な実感。

コリアタウンにあり評判もいいのでこれこそが本場の味なのかも知れませんが、期待が大きかった分何となく不完全燃焼。特にダニーががっかりしたようで、もう一件行こうと言います。途中IzakayaOpen lateの文字に出会い、ビルの二階へ。入るとカラオケルームもある小洒落た居酒屋でした。メニューは韓国語と英語。おなかはいっぱいだったので、Sojuを頼み、ちびりちびりと日本のヒット曲の韓国語カバーバージョンを聞きながら飲みました。これもNYCならではの体験でしょうか。居酒屋と聞いて日本の親父っぽさを期待したその日のダニーにここはおしゃれすぎる感じ。

真夜中を過ぎて外に出ると24時間営業の焼き肉屋がたくさんありました。やっとどの辺りで何時までご飯が食べられるのかわかってきたところです。
ホテルに戻る道にパブがあったら立ち寄ろうというダニー。ま、最後の夜だしと観念してつき合うことに。彷徨い歩いた末、夜更けの通りに緑の大きなシャムロックのサインを見つけご機嫌の彼。店内に客は居ないのでもう閉店かとほくそ笑めば4時までやってるとのこと。内心”とほほ。。。”とつぶやきつつ、スコットランド出身のバーテンダーと世間話をしながら最後の夜は更けていきました。あとから来たお客がたまたまサンフランシスコから今晩着いたということで地元の話題やスコッチウィスキーの話題でしばらく盛り上がり、やっとダニーの腰が上がったのが午前3時。ホテルまでの数ブロックでは、あちこちの店で看板を変えていたり、店内の商品を入れ替えていたり、道路工事が景気よく行われていたり、眠らない街を肌で感じました。


私が初めてNYに来たのは18歳の夏でした。一人旅で、街に着いてから探した宿は隣の部屋とバスルームが共同でした。美術館やギャラリーを巡り、CatsChorus Lineを観て、知らない人にあちこちで道を尋ねられ、観光案内所で働いていた大学生は家族を紹介してくれてハーレムにも連れて行ってくれました。自然科学博物館の警備員は家に招待してくれ美味しいイタリアンをごちそうになりました。ワールドトレードセンターの音もなく高速で上るエレベーターに驚き、目にした夜景にはもっと驚きました。それから数回NYを訪れましたが、なぜか今回は過ぎし夏に感じた同じ感覚がよみがえりました。人々はフレンドリーで礼儀正しい。ありがとうというと必ずどういたしましてと返ってくるし、人ごみでぶつかっても皆謝るし、後の人のためにドアを開けて、目が合うとにっこり。いまここにいるスペースや時間を分かち合いながら一人一人が気持ちよく楽しく過ごそうとしている、そんな前向きな空気を感じました。
つづく

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