2010年1月6日水曜日

田中太山(ぼうずサン)氏のすごいパワー

明日は七草。あっという間に松の内も明けてしまいます。気がつけば、今年始めてのブログ更新。これではブログと呼べませんね。昨日も「まだ更新されていないね」とご指摘を受けました。週刊どころか月刊にならならないように気をつけなくちゃ。

先月22日にサンフランシスコを出て、地球一周の実家めぐりも残すところ1フライトとなりました。ダニーは昨日ひと足し先に家路へ。結果的に無事だったのですが、LA経由でSFに向かった国内線が着陸直前に別機とニアミス騒ぎ。着陸直前に急上昇し、一時機内はパニックになったとか。無事でよかった〜。ご近所の浅間神社へ初詣したご利益でしょうか。お礼参りに行かなくっちゃ。

家族との時間を優先していたのと、細かいことも書きたい気持ちでブログ更新が遅れています。ブログを始める前までは、旅行の度に写真を貼付けたレポート十数枚を書いていたのでそのクセが抜けず、ついついまとまった時間ができたら書こうと思ってしまいます。詳しくはあとで順番に書くとして。

今日はどうしてもリアルタイムでアップしたい出来事があったので、眠い目をこすりながら書いています。

ぼうずサンの愛称で知られる書画家の田中太山先生にお会いして、プライベートレッスン(偶然!)受けることができました。私がぼうずサンの作品を知ったのは2年前の婦人公論の新年号の記事です。独特の文字と詩、そしてすてきな笑顔の写真が印象に残り、いつか作品に触れる機会があればと思っていました。オフィシャルブログはこちら→http://ameblo.jp/shogakaboz/

広島で飲食店を経営していたぼうずサンは、お店に飾った作品を見たお客さんにプロへの転向をすすめられて書画の道へ。元々絵を描くのは好きだったそうですが、師匠ももたず独学でユニークな作風を確立されました。プロになっても十分な収入はなかなか得られず、一時はホームレスとなり日本全国を放浪したことも。今は創作活動のほか笑文字(えもじ)書道教室、作品展、講演会、ラジオ番組、新聞連載のレギュラーも複数もたれ活躍されています。『名前の詩(うた)』という作品群は、名前の語源やイメージをもとに創作される書に詩をつけたもの。まさにひとりにひとつの特別な想いがカタチになった世界に一つの作品です。

実は今回の出会いは、この『名前の詩』を今月誕生日を迎える母親に贈ろうと思ったところから始まりました。婦人公論の記事が見つかったこと、通常は3週間以上の納期を年末年始にも関わらず調整してもらえたこと、事前振込を日本到着まで待ってもらえたことなどなど、メールだけのやり取りにも関わらず担当Y氏のご尽力もあり、無事私が日本を出るまでに作品をいただけることになりました。その作品は明日届きます。

今朝メールをチェックすると、ぼうずサンが小田原で個展&公開レッスンをするとのお知らせがY氏から入っていました。レッスンは本日11時、13時、15時の3回限り。メールを見たのが8時過ぎ。よし、いざ小田原へ!

小田原は熱海のちょっと手前。なんだか遠そうなイメージですが、電車とバスで一時間半もかからず会場である立派なショッピングモールに着きました。富士山が結構近くに見えて、既に小旅行気分でうれしやたのし。会場の広々と明るい吹き抜けのロビーには、昨日一枚30分ほどかけてライブで書かれたという大きな作品が下がっていました。1時からのレッスンの空きがあるか心配でしたが、なぜか1時の回の参加者は私一人で、幸運なことにプライベートレッスンとなりました。


始めてお目にかかるぼうずサンは元気一杯!作品のテーマの『笑顔、元気、感謝』そのもの。自己紹介をするとびっくりのけぞって「今日はアメリカからお客さんが来てます、と放送してもいいですか?係の人に頼んでこよう!」と言われましたが、そんなことされて端正な顔立ちのアメリカ人見たさにお客さんが集まっても困ります〜とうろたえた私。幸いさすがにそういうアナウンスはできなかったと見え、一度消えたぼうずサンはほどなく戻ってこられました。


「とにかくおもしろく、楽しく!あ、変な日本人がいる、みたいなノリで海外でも活動したい」と目をキラキラさせて語るぼうずサン。昨年は日独協会の招聘でドイツのクリングスポア博物館という活版印刷/文字の博物館でライブパフォーマンスを行い、作品は博物館に所蔵されているそうです。ドイツの中学生や高校生にも公演やレッスンは大好評だったそうです。たしかにぼうずサンのにこにこ顔をみているだけで楽しくなる。コトバは要りません。

レッスンもおもしろ元気に。まず自分の名前を書いて、そのあと真逆から書いていく練習。私の場合、「美しい」の右下のはらいを払い終わったところから逆に書いていくのです。書き順は間違ってもいいですと言われましたが、はじめはかなり混乱?★□♢?脳を柔らかくして、筆(ペン)の扱いに慣れる訓練だそうです。確かに凝り固まった頭は刺激を受けました。



二度書き、なぞり、はみだしなんでもあり!と豪快にかたるぼうずさん。しかしぼうずサンが書くと、すべての文字が空間にすてきにひろがります。一つとして同じものはないのに、まるでそこにあるべくしてある、というか空間が文字を泳がせているかんじ。人差し指を使わずに筆ペンをまわすといいかんじの●点ができるとか、インクを絞り出しながら書く術など、上級ワザもところどころでご指導いただきました。

で、できたのがこの作品。


ダニーのYは大地に、「月」と「日」の光のもとで、月下「美」人が花を咲かせました。こんなすてきなストーリーをさらりと作ってくださいます。先生の作品と比べればそりゃ違いますが、なかなかいい味出てるかな♪

上は先生の作品。落款や判子も意外な場所がけっこうしっくり来ています。ひらがな使いもすてき。

今年始めて作ったというカレンダーは笑文字とあったかいひとことがすてきな作品。リングも紙でつくられた環境にもやさしいものです。


Y氏によると作品は立体をスキャンできる日本に10数台しかないというスキャナーで読み込んでいるので、細かい和紙の質感も微妙に表現できたそうです。ダニーママへのお土産と日本の実家、自宅用に3つ買いました。かわいい絵はがきセットもお土産に喜ばれそうです。


アイルランド音楽(といってもケルティックというよりパンクだそう)が大好きで、お酒は弱いけどギネスも大好き。「どん底(ホームレス経験)からのスタートだから、景気、最高ですよっ!元気ないコトいってると不景気が寄ってくるだけ」と飾り気ない自然体でにっこり。作品とお人柄からたのし〜「気」を発散させているぼうずサン。今日はほんとうにありがとうございました。ぜひ西海岸にもライブに来てもらえるよう、私もアイデアを練りたいと思います。

4 件のコメント:

  1. こんちは☆
    書画家:田中太山(ぼうず)本人です♪♪♪
    この度は色々たくさんドカンとお世話になりましたm(_ _)m
    そしてブログでの紹介ありがとうございます!
    ではではまたどこかでなにかでよろしくお願いします(^皿^)v

    ぼうず本人でした☆

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  2. ぼうず先生ご本人にコメントをいただいたなんて!ありがとうございます。こちらこそ、今年アメリカ進出のお手伝いをさせていただく気、満々ですので、よろしくお願いします。

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  3. Imakokoさん始めてなのになかなかステキに書けて〔描けて?)いるじゃない!とてもいい味でてますねぇ。
    ぼうず先生がアメリカ進出ですか。それではその際私が中西部地方の担当しますね!

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  4. えみこさん、ありがとう!ぼうず先生のご指導があれば誰でもすてきにかけるようになる。まさに魔法です。そうね、アメリカ進出、東海岸も視野に入れてがんばりましょう。
    先生のブログにものせていただいてました。ほんとに楽しい一日でした。
    http://ameblo.jp/shogakaboz/entry-10428155201.html

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