2011年4月15日金曜日

ひとりの一週間 エピローグ

今日の夜Dannyは帰ってきます。ママのお誕生日を祝って家族揃ってディナーをしたり、懐かしい友人や教授たちと会い、正装ディナーに参加したりと盛りだくさんな一週間だったようです。

一つ残念なのはスカラーを迎えるディナーでの元同級生の言動だったそうです。彼は仕事も家庭も順調な生活を送っているにも関わらず虫の居どころが悪かったのか、新スカラーや母校の教授も同席する中、母校の悪口を言い続けたとか。いかに彼が学んだことがムダであったか、(この)大学なんかに希望を持たず、自分でコンピューターソフト(MS Officeとか)を学べば後は何もいらないとかそんなことを言い続けたそうです。特に数学なんか全く役立たないと言い切ったそうですが、職業は電機エンジニアだというので全く無縁では無いと思うのですが。難関を切り抜けてスカラー資格を取得した新入生たちにはお気の毒でした。同席した卒業生や教授は必死に彼に違う視点を見てもらおうとしたようですが努力は無駄に終わったそうです。10年に一度の集まりに遠くからやって来た彼の心理は彼のみぞ知る。

私の一週間はとても充実していました。納豆作り、友達との食事、図書館でのリサーチ。地震や福島第一原発のニュースは気がかりですが、私が今できることは健康で働き、できる範囲の寄付を続けること。復興計画も始まり、経済への影響がさまざまな分野で波紋を広げる中、膨大な資金が必要になるでしょう。

夏場に向けて節電への取り組みも始まっているようです。自動販売機一台で年間の電力使用量は1533キロワット。二台で一世帯分の年間使用量と同じだそうです。今までも夏場の1-4 pmには自販機の節電は行われていたそうですが、東京都では7-9月の10 am - 9 pmに自販機の冷却機能停止の条例化を検討しているそうです。それに対する消費者の声をニュースで聞きました。「便利さに慣れているのでびっくりした。やはりあれば使いたい」といった声もありましたが、「協力する」と人ももちろんいました。飲料メーカーによっては9割近くを自販機販売に依存しているところもあるそうで、一概に全部停めてしまえというわけにはいかないでしょう。消費者サイドとしては、便利を当たり前とする人は自分自身の生活を不便にするんだなと感じました。

先日新潟県では電力使用ピーク時の5-7 pmに県全域で節電実験をしたそうです。工場の操業を一部停めたり、小売店では一部照明を落としたり、家庭では暖房を切ったり、できる範囲の節電を呼びかけたところ、前年比17%減という結果が出たそうです。目標の15%を超えての節電率。意識の改革でできるのです。ただそれを継続的に行うというのは難しいかもしれません。小さな気づきでも心に留めれば行動も変えることができる。このごろ日々実感しています。

2 件のコメント:

  1. 自動販売機はそんなに電力を使うのですね。自販機で飲み物などあまり買わない私にとっては大したことではないけれど便利さを求める人たちには不便になるのでしょうね。実家のとなりが以前酒屋を経営しており一昨年商売を閉めたのですが最後の10年は店は開けず、入り口の前に5台ほど自動販売機を置いての商売でした。一リットルのレトルトパックのお酒なんかもマシーンで買えて驚いたのを憶えています。人件費の節約や便利さを追求しこういった形の商売になったのでしょう。でもここでまた震災により流れが変わった。さかわらずに流れに乗っていくのがいいのかもしれませんね。

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  2. 震災によって”今まで通り”が見直されはじめている。それは必然であるように感じられます。震災が起きなければ気づけなかった、変われなかったことを見過ごさないで実践する。それも大切な供養の一つの形に思われてなりません。

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