2016年1月26日火曜日

日本 2015 初冬 - Day 13 小豆島-高松-静岡

12/9(水)も天気予報はいい感じ!朝焼けを見に花寿波島が臨める海岸を目指しました。
日の出時刻は7時すぎくらいだったかな 
こんなひょうきんなカエルが街角に大集合してます。 
道沿いに車を停めて、しばし静寂のなかで移り変わる空の色を愛でました。
空、自分、地球(地面)、海。島ではいつも青と緑に挟まれていました。それが何より開放感をもたらしてくれたと思います。
思い立って、エンジェルロードにも行ってみました。
誰もいない散歩道。静かな波の音。 

 高台からの見晴らしも素晴らしかったです。

 沢山の恋人たちの幸せを祈って!
浴衣姿の二人の女の子たちがお互い写真を撮りあっていたので、一緒に撮ってあげたら「うわ〜すっごい上手ですね!、他の写真も見せてほしい」というので昨日の写真を見せたらとても喜んでくれました。嬉しいねえ。
朝食の時間ギリギリセーフで宿に戻り、もりもり美味しくいただきました。
二十四の瞳映画村に行く途中、もう一度オリーブ園へ。
地中海もこんな青空なのかな、と創造力が膨らむ朝でした。
イサムノグチの遊具彫刻がある公園
1917年に根付いた日本で最も古いオリーブの木 
樹齢100年。写真では大木にも見えますが、それほど背は高くありません。それでも揺るぎない存在感、威厳を感じます。
オリーブに混じってみかんがあるところが四国らしくていい。
 
昨日とは違う陽光の下、また風車を激写してしまいました。

二十四の瞳映画村へのドライブはとても素敵でした。すれ違う車もない中、広い空と青い海に挟まれて開放感を味わいながらアメンボになったようにすいすい進める自由。いつまでも走っていたい。
二十四の瞳は小学校5年に読みました。夏休みに母が路傍の石、コタンの口笛と一緒にくれたはず。 その三冊は彼女にとって大切な本だったのかもしれません。
1987年に田中祐子主演でリメイクされたときのオープンセットが映画村として公開されています。町並みに彩りを添える大正から昭和初期にかけてのなつかしき看板の数々。
 
絣の着物もレンタルなんかもありました。
 

大石先生とじゃんけんをする子供たちの彫刻。笑い声が聞こえてきそうなリアルさでなぜか懐かしく、胸がきゅんとしました。
レトロなシネマでは映画鑑賞もできます。時間があれば観たかった、いや母と一緒に来たかったな。昭和の日本映画黄金期のギャラリーもあるので、どんな映画が、俳優さんが好きだったの?と尋ねながら。

 


作られたセットとわかっていても、懐かしい風景にきっと母は目を細めて楽しんでくれただろうと想像できます。

岬の分教場は明治35年に建てられた瓦葺平屋建校舎で、昭和46年まで使われていました。

教室にはオルガンを伴奏に子供たちの合唱で、懐かしい歌が。
柔らかな陽射しにふくらむ木の香りにノスタルジーに浸っていたら、母の好きな「ふるさと」が流れてきました。


 
日本文学や映画黄金期を学ぶもよし、海を眺めて一日のんびりするもよし。 落ち着けるカフェもあり、近年の話題作で小豆島ロケもされた「八日目の蝉」の展示もありました。

寒霞渓へ向かう道すがらマルキン醤油記念館に寄りました。
うどん県は醤の郷でもあります。香川県で醤油作りが始まったのは400年も前のこと。マルキン醤油は100年以上の歴史がある醤油蔵で、国内最大規模の天然醸造蔵では今も昔ながらの作り方で醤油がつくられています。資料館では醤油ができるまでの工程や樽や工具などが見学できます。

ほのかな醤油の香りがする樽をくりぬいたトンネル 
醤油ゆかりの品々。岡本太郎デザインのしょうゆ差しが面白かった。
 




島の中央東よりに、日本三大渓谷美のひとつである寒霞渓(かんかけい)があります。1300万年前の火山活動でできて、200万年の歳月を経て今も変化しつつある自然美を堪能しました。時間に余裕があれば行きはロープウエイ、下りは歩きでも楽しむのもいいかも。
標高295mから612mまでロープウエイで5分、眼下には紅葉に彩られた渓谷美が広がります。





運だめしにかわら投げに挑戦。展望台下にある輪っかの中をまるいクレイのかわらが通ればよし。しっかし丸くて平べったいカタチなだけに全く飛んでくれません。フリスビーみたいにすればよかったのかな。  


少し歩いて鷹取展望台へ。
「八日目の蝉」のワンシーン
日だまりのなかで目を閉じる。瞼がオレンジ色に染まり、体が心が、芯からあたたまってきました。
猪谷池まで降りて、棚田を見に、島中央の中山地区へ向かいました。
途中、世界一狭い海峡である土庄海峡を通りました。一番狭いところが9.93mでギネスブックにも登録されています。直ぐ横の町役場で100円で横断証明書も発行してくれます。

お昼はこまめ食堂のおにぎりランチを楽しみにしていました。棚田でとれたお米を銘水湯舟山湧水で炊いたおにぎりって聞いただけでときめく! ナビに従ったらとてつもない遠回りとなり到着時間が40分も遅れてしまった。
廃校になった小学校の校庭が駐車場です。 体育館の脇を通り階段から道路に下り、まっすぐ進むとほどなくかわいい食堂が見えてきます。

 

 


300年の伝統を誇る農村歌舞伎が行われる春日神社 

その向かいが食堂です。
風もなく穏やかな午後、外の席でいただきました。

鯵の唐揚げ、煮物、きんぴら、そしてこのツヤぴかご飯のおにぎり。口福でした〜。

お水が最高に美味しかった。ごちそうさまでした。

土庄港へ向かう途中、宝生院というお寺へ樹齢1600年の真柏(シンパク)を見に来ました。
 


根元の周囲は16.6m, 高さは20mほどの巨木、推定樹齢は1600年を越えるそうです。 
三本に分かれて伸びる太い幹はものすごい迫力で圧巻です。


庭掃除の手を休めて、親しみ深く話しかけてくださったのはご住職のご家族。またおいでね、と素敵な笑顔に見送られました。
二日の走行距離は160kmを超えました。広い空と海、山の緑と紅、たなびく白い雲と暖かな陽光を存分に感じることができたドライブは最高でした! 14:45のフェリーで高松へ。

初めて来た場所なのになぜか懐かしい場所でした。
16:40高松発、マリンライナーで瀬戸大橋を渡り岡山へ。
 

18:23のひかりで静岡へ。大阪まで貸し切り状態でした。22時前に無事ホテルへ。移動距離も時間も長かったけれど、時空も超えたような不思議にリラックスできた一日でした。

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