強風のお陰で雲は留まることなく驚く早さで流れ青空が広がり、午後一杯も晴れの予報。 いつものイヴはママと三人で町に出て遅めのランチをとり、夜はミサに行きます。今年は町に出なくてもいいということなので家でディナーを作ることにして、ダニーと私はキルケニーへ出かけました。Kilkennyはダブリンからは南西に1時間半ほどのところで、ビール好きならエールの名前として馴染みがあるかも。整備された高速道路の運転は滑走路を走っているかのような開放感が味わえます。それも恵まれすぎるほどの好天のお陰ですね。
まずホリデースケジュールで午後1時まで開場のキルケニー城に行きました。 重厚な城壁内に足を踏み入れたら、その眩しいまでの緑に圧倒されました。
ふかふかの緑の絨毯には足跡がくっきり。
早口だけれどききやすいガイドさん率いるツアーは、お城の歴史や昔の人々の暮らしぶりがうかがえる楽しいものでした。城内は撮影禁止で写真はなし。厳しい気候のお国柄からか、室内の装飾には何気ない自然、たとえば庭の樹々花々、かえるやカタツムリなどのちいさな生き物をモチーフとしたものが見受けられたのも印象に残りました。
昔はお茶が貴重品で、館のマダムが鍵付きのチェストに管理していたこと、暖炉のそばにある刺繍を施した立て板のようなものは、暖炉の火でご婦人が赤ら顔になるのを防ぐものであること、四葉のクローバーのような4人がけの椅子は未婚の男女が背中合わせに座って会話をするソファーで、その間にはそれぞれのお目付役が座るのが常であったことなど印象に残りました。家の棚には世界中のお茶があり、楽な服装でどこにでも行ける時代に生まれたことに感謝しなくちゃ。お庭にはたくさんの薔薇が。春はさぞきれいでしょうね。
ちっちゃい子が居なくても欲しくなっちゃうニット類や小物をはじめ、硝子の額縁に入ったモダンアートの衝動買いをぎりぎりで思いとどまりました。ダニーも気に入ったけれど、家の限られた壁スペースを冷静に思い出せたのは彼。
ランチは兄と弟がすすめてくれたLangton House Hotelのレストランにて。 こじんまりとした町はホリデー前のうきうきした雰囲気に満たされていていい感じです。子供連れの人たちが多いのが印象に残りました。
「私の愛するものたち」と称してFacebookに写真を載せたら、ダニーの「ピントがギネスに合ってる。自分は優先順位のどこにいるかよくわかった」というコメントがウケてました。 ダニーはチキン、私は揚げタラと芋。このタラがね、すっごくおいしかったんです。盛りつけが素朴すぎて特に期待していなかっただけに嬉しい驚き。お芋もよかった。
チキンの付け合わせのマッシュポテトもよかったけれど、どんだけバターいれたの?というある意味コワいおいしさでした。
デザートはベイリーズブラウンブレッドアイスクリーム。コレをメニューに見つけて、ダニーが珍しく絶対食べなきゃ!と言うのでオーダーしました。確かに素朴なパンがフレークで入っていてモルト風味がよかった。キャラメルソースは見かけを裏切る事なく、歯が溶けるほど甘かった(苦笑)。
かなり混んでいたけれど、サービスも迅速で、ウエイター全員が、ブリジットジョーンズの日記のコリン ファースを彷彿とさせる出で立ちだったのも笑えました。
腹ごなしにぶらぶらして車に向かっていたら、ダニーがもうすぐ雨が降るよと。空明るいのになと思っていたら、車に着いたとたん降り始めたのにはびっくり。
帰り道にはきれいな虹があちこちで見えました。
家に帰ってすぐにポルチーニをお湯で戻して、これでもかってほどのクレミニも加えてリゾットを作りました。キノコはママの大好物。二年前も作って喜んでもらえたレシピです。 交替しながら気長にぐつぐつ。いいにおいがたまらん〜
キノコの出汁をしっかり吸って、チーズでツヤがでたご飯の上にまたチーズたっぷり。コレが美味しくないわけありません。
合唱団が歌い始める8時半を目指して教会へ。ミッドナイトミサと呼ばれていますが、実際は9時からです。
又今年も三人で一緒に過ぎ行く年に感謝し、来る年への喜びを分かち合えたことに感謝です。
家に戻って皆でお茶を飲みながらのんびりまったり。東京の里帰りと違ってここダブリンでは、いい意味で夜がゆっくり流れます。
アイルランドはおとぎの国みたいだなぁ~アイルランドのお食事もすべて美味しそう♪行ってみたいなぁ(●^o^●)
返信削除真冬でこんなに緑ってすごいでしょう?いつか行ってみてね!食事も人もシンプルでいいよ〜
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