2016年1月18日月曜日

日本 2015 初冬 - Day 9 倉敷-坂出-琴平

昨年12月初旬の一人旅を振り返っています。
12/5(土)、旅二日目。冷えた空気が清々しく、日の出を見に、前日素隠居のお面から知った阿知神社を目指しました。

この風景、最近、どこかで見たと思っていたら、ドラマ天皇の料理番でよく映された町並みでした。年明けに観なおして納得。何度観ても感動するいい話と演技です。
 阿知神社の階段は確かに急で、これならご隠居じゃなくても代参お願いしたかも?



よく晴れそうです。
神官さんたちが総出でお掃除をされていました。挨拶が気持ちいい。一人旅って、ヘタすると無口になるので、ちょっとした会話が嬉しいんですよね。 


石段降りて直ぐの造り酒屋さんともご挨拶。
町並みはどこを見ても絵になります。
アイビースクエアと呼ばれる一画は倉敷代官所の跡地で、クラボウ創立時の工場跡地でもあります。今は倉紡記念館、児島虎次郎記念館、オリエント館、レストランなどが集まるスポット。 
昼間は歩行者専用である軒先の道も、朝は仕入れの車などが静かに走っていました。


 
 う〜ん、朝の空気はとびっきり気持ちいい!
散歩を終えて食欲がでてきたところで朝ご飯です。
岡山名物祭りすしも、ままかりをのせてしっかりいただきました。おいしかった!
9時開館を目指して再びアイビースクエアへ。児島虎次郎(1881-1929)についてはよく知らなかったのですが、彼の作品には大変感動しました。光のとらえ方がすばらしい。柔らかで奥行きがあって、粒子のうごめきが感じられました。47歳という早い逝去が悼まれます。
隣接されたオリエント館には、紀元前2000年の瓶や皿などユニークな形のものも展示されていてかなり見応えありです。見終わる頃にはすっかり陽が昇り青空はどこまでも高く。
荷物を引き取り倉敷駅へ歩き、在来線で岡山駅までは20分です。特急マリンライナーで坂出へ。 いよいよ瀬戸大橋を渡って初四国入り!
 


橋の上はスピードも落ちて、二階席から両サイドの広がる大パノラマにめちゃくちゃ感動!眼下には小さな渦潮がいくつも見えました。
坂出で下車。目指すは瀬戸大橋記念公園にある香川県立東山魁夷せとうち美術館です。時間によって駅からはバスまたは乗り合いタクシーが出ていて、タクシーに間に合いました。年配カップルが既に後部座席に乗っていて私は助手席に。ちなみにバスは370円、タクシーは一人510円で駅から20分ほどです。
美術館は画伯の祖父が生まれた櫃石島(ひついしじま)を臨む海沿いにあり、遺族が寄贈した270点の所蔵作品がテーマを変えて展示されています。2015年3期の展示は唐招提寺の障壁画で興味深いものでした。悠久な大自然の美、迫力、静けさが共存する画伯の絵にまた出会えた幸せ。
今回の旅を四国に決めたのは、母方の祖父の出身地が香川県だったからです。祖父は早くに上京し、静岡出身の祖母と知り合い、戦後東京に家を建て東京市の職員となり、里帰りも殆どしなかったと聞いています。親族との交流は戦中に叔母二人が短期間疎開をしていたくらいと聞いていました。 母の出生からの戸籍を取り寄せたりしているうちに、いつか祖父の出身地丸亀に行ってみたいと思うようになりました。 帰国を決めて調べるうちに、行ってみたい場所がどんどんと見つかり、いい旅程が組めました。計画には丸二日かかったけれど、事前に調べたお陰で現地では効率的に動けたし、振り返るとすべてがキラキラした一週間でした。
話はそれましたが、時が止まったような落ち着いた空間で、体の細胞がゆるゆると心地よく震える数時間を過ごし、内海を臨むカフェでお茶する余裕もありました。美術館オリジナルという青のり入の塩饅頭がとっても美味しくて帰りにお土産にと思っていたのに、どこにも見つけられなくて残念でした。
バスの時間まで余裕があったので、公園を散歩して瀬戸大橋タワーにも乗りました。100人のりで回転式展望台としては確か世界一のキャパだったと記憶しています。108メートルの高さまでいくとそこで3回転くるくるしてくれて、大パノラマが楽しめます。私が乗ったときはおばあちゃん、お母さん、男の子のお孫さんの3人だけ。15分もあれば登って降りてこられて料金は800円なり。あっという間だけれど最高の景色でした。
橋自体のデザインは特に珍しくもないけれど、車と鉄道が両方走ってる橋としてはこちらも世界最大だったか最大規模だったかです。

強めの風にも冷たさはなく、心地よかったことだけを鮮明に覚えています。

お昼を食べ損ねたので、電車を待つ間に焼きたて塩パンとドーナツで休憩。駅構内のうどん屋さんが閉まっていて(涙)近くのお店まで足を伸ばすにはちょっと時間が足りなかった。
16:02の予讃線に乗り、多度津で土讃線に乗り換え終点琴平までは40分ほど。二両編成のかわいい電車でした。
駅から歩ける温泉宿に荷物を置いて、まんのう公園にライトアップを見に行きました。
 
ここ最近ライトアップばかり見てる気がします。日本の冬の風物詩に数えられるほど人気があるのも事実ですが、積極的に楽しむ自分にあらためて気付いたというか。讃岐まんのう公園は四国で唯一の国営公園です。
駅からの無料送迎シャトル付きで入園料410円。なんか申し訳ないくらい。。。一歩中に入れば、素晴らしい光のディスプレイに囲まれました。確かウインターイルミネーションが始まって10周年で、全デザインが起伏ある園内に展示されていました。携帯写真じゃ全くそのよさが表せないのが残念です。
滝あり、小山ありで、昼間にゆっくりお庭としても鑑賞したい場所です。
澄んだ空気と漆黒の闇が光一つ一つをひときわ輝かせていました。



これ、初めて見た!あちこちで持ってる人を見かけて、なになに?と思ったら光るキャンディーなんです。おいしいソーダ味、持ちもよくて、色が数秒毎に変わるのが楽しい〜。確か300円だった。LEDの光るスティックは今も電池が切れてないのでスイッチを入れると光ります。お餅でもくっつけてみようかな(笑)
 
こんな微笑ましいコーナーもありました。青春だなあ〜。

最終のシャトルバスで駅に戻りました。
 
9時前でもお店は殆ど全て閉まっています。宿は夕食サービスがなく持ち込み厳禁と言われていました。この宿は今回唯一の失敗です。駅から歩ける宿、温泉付き、夜遅く朝も早いから素泊まりでもと探して、口コミは悪くはなかったのに女将さんの口うるささに閉口しました。当初イルミネーションを見に行ってからチェックインする予定だったので、遅くなる旨予約時と出発前に電話連絡を入れました。電話の対応は普通だったし、実際は当日一度チェックインしてから出かけ最終のバスで帰ると伝えてありました。後で気がついたら携帯に何時に帰りですかと留守電が入っていました。修学旅行生の門限じゃあるまいし。唯一開いていた居酒屋は土曜日とあってか人で溢れ(そこしかないからね。。。)かなり待つ模様なので、公園で買い食いしたイカ揚げがとびきり美味しかったことを救いに夕飯は抜き。かなり歩いた一日の終わりは、温泉でこりをほぐして畳の上でストレッチ。翌日は6時半には金比羅宮にお参りです。

3 件のコメント:

  1. きゃっ!写真が素敵~♪リンクいただきありがとうございました。拝読いたしました。すごいですね~。とにかく写真がきれいで、うっとりしました。次回はぜひ我が故郷、徳島へ~!!

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    1. 早速に見てくださってありがとうございます♬ 雑文でお恥ずかしいですがとにかく四国に魅了されたその熱き思いだけでもおしらせしたくて。徳島も魅力溢れる所がたくさんありますね。いつか絶対伺います!

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    2. 写真をみていると、遠い昔にタイムスリップして、あっと言う間に現代に舞い戻ってきたような、最初はお侍さんが出てきそうな街並み、そして美しい海や大地、そして橋や鉄道、豪華なライトアップ、いろんな時代の日本を体験できました。

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