2010年3月13日土曜日

果たして、上用粉は作れるか?


薯蕷まんじゅう作りに欠かせないのが上用粉です。うるち米(普通に食べるお米)を乾燥させて細かくひいた粉で、上新粉より粒が細かいので、山芋をつなぎにして作る舌触りの柔らかい薯蕷饅頭に使われます。うさぎ饅頭にも使っています。
しかしこの近辺では手に入らず、日本に帰る度に仕入れているのですが、お米の粉なら何とかならないのか?と考え、いろいろ試してみることにしました。
作り方を調べてみたら、ある男性のブログで作り方が紹介されていました。お米を洗って、凍結と解凍を数回繰り返してから乾燥させて、ミキサーで粉砕し、さらにふるいかけ、すり鉢でするを繰り返す、という行程が紹介されていました。石臼があればな〜と遠い目をしながら、とりあえず挑戦することに。
昨日晴れ間が除いたうちにお米は干しておきました。冷凍、解凍も2回繰り返しして、よし、第一ステップはミキサー!
空気中に粉が舞って粉砕されている感じですが、いざ取り出して見ると、道明寺粉よりは大分細かいもののしっかりつぶつぶが見えます。
ふるった粉は若干細かいものの、日本で仕入れた上用粉とは全く別物。すり鉢や大理石のスパイスグラインダーで格闘してみるも、早くも白旗です。これは手の力では到底たどり着けそうもない感じ。
韓国スーパーで買ったRice Powder、自家製米粉、日本製上用粉の手触りを比べてみるとその違いが一目瞭然です。
自家粉砕粉
韓国スーパー製品
日本製 片栗粉みたいにキュッキュとする手触り!
イースターにうさぎ饅頭を作りたいという友人グループに作り方をデモすることになり、なんとか地元素材でできないか工夫したいところです。
うさぎ饅頭の皮の料は山芋、上用粉、砂糖。山芋といってもこちらで流通しているのは水分の多い長芋で、大和芋やつくね芋といった粘り気のある種類は見ません。いつもは山芋パウダーを使うところを長芋と韓国スーパーで買った米粉でおまんじゅうを作ってみました。
うーん、長芋と砂糖をすり混ぜるところまではいい予感がしていたのですが、米粉を混ぜても生地はかなりべたつきます。やむなく大さじ2の米粉を追加しなんとか生地をまとめました。
蒸してみたところ。。。
かなりでこぼこ。。。これではあばたウサギです。。。
うさぎをイメージしなければ、普通にあるおまんじゅうで味もいいののですが、残念。やっぱり長芋では十分な粘りが出ないのでしょう。
嬉しい発見はミキサーで粉砕した感じが道明寺粉に似ていたので、餅米でためせば道明寺粉ができるかもしれない!
めげずに次回は、最後の残り山芋パウダーと韓国スーパー米粉のコンビを試します!

3 件のコメント:

  1. いやぁ~~素晴らしいじゃないですか!!
    その探究心と粘り強さ、努力には頭が下がります。
    なんでも探して買っちゃおう!という安易な姿勢を反省させられます。
    出来上がったお饅頭も十分お見事ですよ。
    見ているだけで、顔が緩みます♪

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  2. でこぼこ感といい照り加減といい薄皮まんじゅうのようですね。これはこれでおいしそ。

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  3. Imarさん、手に入れば買っちゃいます。でも長く食べ続けるにはなんとか地元調達ルートを見つけたくて。これからも頑張ります!

    えみこさん、そう味は悪くなかったのです。でもなんとか粘り気を出したい!今度長芋を天日で干して水分を抜いてから混ぜてみるつもりです。

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