2010年3月6日土曜日

おでんプロジェクト - ちくわぶ編


先日、友人とおでんだねランキングの話になりました。彼女の好物はちくわぶ。私はこの食べ物について長いこと疑問を持っていました。なぜあれがおでんに?うどん粉を固めただけのものが?自らうまみを提供するわけでもないのに?だけどあれを好きという人はたくさんいる。。。と頭の中は疑問符だらけでした。他にたくさんタネがあるのに、あんなにおなかにたまる物を食べなくったって、とも考えていました。私自身、粉物好きでうどんやパスタは大好物ですが、ちくわぶというものの存在自体フシギでした。誰が考えたのか?そしてどうしておでんに?と疑問符リンクは後を絶ちません。好きな人に聞くと、「粉そのものの素朴な味が好き」、「むっちりした歯ごたえ」、「おでんのだしを吸った味」などなど。

私の好きなタネは、大根、がんもどき、昆布、さつま揚げ、はんぺん、卵など。挙げてみると、おでんだけじゃなくて他にも活躍している素材です。と考えると、ちくわぶはおでん鍋の他にいき場所はあるんだろうか?一説によるとちくわぶは東京で作られたネタで関西おでんにはないそうです。日本制覇はできなかったけれど、おでんのために作られて不動たる地位を築いているちくわぶ。ファンである人々の気持ちも何となくわかりかけてきました。

海外に住むとおでんを食べる機会が少なくなります。居酒屋に行けばメニューにはあるし、日本食スーパーでも冷凍だし付きセットを売っていますが、なんとなく食指をそそられない。そこで、ネタを作ってみることにしました。

手始めはちくわぶ。うどんや餃子の皮を作る要領で小麦粉と水を2:1とし、塩を加えてフードプロセッサで混ぜてから手でも捏ねて艶を出し、2時間ほど寝かせた生地を成形しました。
木のスプーンに生地を巻きつけ、さらに鬼すだれで巻きます。どうやって火を通そうか。きれいな形をつけるには蒸すほうがよさそうですが、すだれ全体が入る大きさの鍋がありません。そこで天板に水を張りその上に網を置きカバーをして蒸し焼きを試みました。
火を通すこと30分。ちょっと固めですが火は通りました。
無漂白粉を使ったので色はくすんでいますが、形はそれなりにちくわぶ。味は塩味が濃いめなので、キメを調えるためにもお湯でさらに5分ほど茹でてみました。
するとモッチリしたちくわぶのできあがり!これならベジタリアン用に生麩を使う炒め物などにも代用できそうです。しっかりおでんだしを吸ったらそれなりに美味しいかも。

次はさつま揚げに挑戦です!

2 件のコメント:

  1. まさかカリフォルニアで手作りちくわぶがいただけるとは夢にも思っていませんでした。感激です。 と

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  2. ちくわぶ応援隊長にお墨付きを頂き、光栄です!鬼すだれも伊達巻き以外に活躍できて喜んでいるでしょう。

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