2010年3月19日金曜日

眠りについて

体は本質的に必要な睡眠量を知っているのか。最近あらたな興味がわいています。

『断眠』という本で、著者の山田鷹夫氏は自ら短時間睡眠を実現しています。山田氏は『不食 - 人は食べなくても生きられる』という本でも、地震跡地の解体作業というハードな労働をこなしながら微食から不食を実行していて、眠りと食の関係についても書いています。『不食』の本には数年前に健康関連の本を通じて出会い、断食の効用は体験済みだったので興味を惹かれ手に取りました。ただトピックがトピックなだけにセンセーショナルに取り扱われるか、えせ哲学との反応が見られるだけのようです。

食欲も睡眠欲も人間の根本的な欲求ではあるけれど、三度の食事や8時間睡眠が生きていくために必ずなくてはならないものではないと思っていました。いつの時代からか食事の回数や睡眠の長さが決められ、健康維持には不可欠だといわれてきました。でもある程度の健康体であれば、自分の体が何をいつどのくらい必要としているか知っているように思います。

こんなことを考えるのも、今日は2時間しか寝ていないのにすっきりと目が覚めてしまったからです。目覚まし時計を使わずに起きたい時間には起きられるようになってしばらく経ちます。最近は『十分な眠りがとれたら目が覚めるように』と眠る前にとなえ、目が覚めた時点で起きるようにしています。

昔から『寝食を忘れて何かに打ち込む』といいます。子供なども夢中になるとおやつも食べずに遊んでいます。もちろん食べることは楽しいし、毎晩読書後にランプを切って暗闇で伸びをする気持ちよさは格別です。でも食べることや眠ることを時間を使う手段として使っていることもあります。やる気がなくて寝てしまう、退屈だからなにか食べてしまう。そんな限りなく日常にとけ込んだ行動について考えるきっかけをくれた本には感謝しています。

モノや情報があふれている現代で、『必要なもの』は何か。増え続けるモノについて考えていたところ、モノだけでなく日々の行動もある意味『〜であるべき、〜が標準』といった思い込みでデザインされてきた部分もあるのかもしれません。

もう一冊、友人に勧められて気に入った本でリズ ブルボー著『からだの声を聞きなさい』があります。フランス系カナダ人の著者は人が生まれてきた理由は魂が成長するためと述べ、固定観念を手放し選択の自由を持ちながら、具体的に成長していくヒントを書いています。

ともすれば、最短距離のハウツー本でゴールを達成しようとしがちでした。しかし必要なものはすべてそろっている。それにアクセスするには落ち着いた心で体や周り変化のメッセージを受け取ることなのかもしれません。

5 件のコメント:

  1. あれっ?食べ物の写真が無い。。。

    以前はできたら9時間睡眠をとりたい。やっとこの頃になって8時間でもすっきりと目覚められるかなぁ。チャンスがあれば昼寝もしちゃう。旦那は子供の頃はナップタイムが大キライだったらし夜は7時間以上は寝ませんね。母は夜4時間寝て昼寝を夕食の後30分するそう。人によって違いますね。私ももう少し睡眠を少なくして有効な時間の使い方をしたいと思うのですが私にとっての十分な睡眠がとれないと何となく一日がスムーズに行かないきがするのです。

    返信削除
  2. そう、珍しいでしょう(笑)?
    毎日ご飯の写真は撮っているのですが、最近はあり合わせの即興料理なので特に紹介できるようなものではないのです。

    お母さま、活動的ですね!確かに人それぞれだから、すっきり目覚めるだけ眠れていれば体の声が聞けている証拠じゃない?私はさきほど眠くなったので15分経ったら起きると決めて昼寝をしたらかっきり15分で目が覚めて嬉しかった。眠ってちゃんと目が覚めるって当たり前だけどあらためて考えると不思議かも。

    返信削除
  3. 最近、つくづく感じること・・・昔は寝ても寝ても寝たり無い?と思ったのに、最近は寝てても良いのに目が覚める・・・歳を取ると寝なくて良いようになるのでしょうかね~? お店をやってる関係上、主人が帰宅するのが早くて10時前、遅いと11半過ぎなので寝るのはなんだかんだと1時ごろになります。そして朝、太郎(2歳の雄の秋田犬)のワン!で6時半頃起きます。昼寝はほとんどしません。でもこれで今の私は調子良いのです。若いときからは考えられないですが、自然体でイイ感じ!と思っています。そのかわりベッドに入ると数秒で寝ます。主人曰く“神業”だそうです。(^^)b

    返信削除
  4. 何が食べたいか体に聞く前に選択肢が用意されていたり、翌朝の予定から逆算して目一杯寝るつもりで目覚ましをかけたり。世の中が便利になり、世話しなくなり、体の声が聞き取れなくなりがち。よく耳をすませてみます。リズの本、探してまた読んでみます。忘れてました。。。とほほ

    返信削除
  5. Mikkoさん、寝入りがいいってすばらしい。まさに神業!深い睡眠を定期的にとれるのは体の声と生活がしっかり連動しているからだと思います。

    Emiさん、リズの本いつでもお貸ししますよ〜(笑)。仕事で時間のプレッシャーがある時は目覚まし時計も必要だし、そういう時は体に協力してもらって、それ以外は体にお任せする。フレキシブルでいながらも自然の要求欲を信じてあげられればいいですよね。

    返信削除