2010年3月18日木曜日

おまかせディナー

ダニーの昔なじみのすし職人山さんがケータリングを始めました。かれこれ14年ほど前、この職人さんがいた地元のレストランで、ダニーは生まれて初めて寿司を食べたそうです。当時アイルランドはアジア料理と行ったら中国料理のテイクアウトが殆どで首都のダブリンでさえ日本料理店はなかったそうです。

そのダニーは週に数回足を運んで山さんのおまかせ料理を楽しんでいたとのこと。山さんの包丁さばきやお料理の味にはもちろん、何も言わなくても疲れているときは肉じゃがなどのほんのり甘くて優しい味が、食欲がないとお刺身が数種類シャリなしででてくるといった山さんの温かくプロフェッショナルなおもてなしにおなかだけでなく心も満たされたそうです。

先月の話になりますが、お得意さんを集めてのお披露目ディナーにお呼ばれしました。
ホストは同じく常連だったA氏。ゴルフコースの中にある閑静なご自宅にお招きいただきました。山さんがレストランを去ってから、人づてに行方を探し、一度は近くの街のお寿司屋さんで私も長年話を聞いてきたアジのたたき骨煎餅つきをごちそうになりました。しかしその後また山さんは行方をくらまし、今回別の常連さんから連絡をもらったダニーは大喜び。当日は6名が山さんお任せスペシャルをいただきました。
真ん中の丸いのはリンゴのかつらむき!
テーブルセンターには素敵なお花が生けてあり、花瓶はなんと彫刻されたスイカでした。
生姜のきいた味噌スープから始まって、サラダ、新鮮なお造り、上品なきんぴらごぼう、うな玉、海老の煮物、鯖寿司、アンキモのあんかけ(私は残念ながらパス)、鯖の煮付けなどなど!
目にも舌にも大満足なお料理が出てきます。盛りつけもしっかり参考にさせてもらいました。
左下の陰は動く包丁!
話には聞いていましたが、驚くべき山さんの包丁さばき。しょうがの固まりを親指で押さえ、水平に素早く包丁を動かして薄切りしょうがができていくのには驚きでした!
アイスボックスまであってお寿司は好きな物をオーダー。甘エビをいただきました。
これ以上はいらない!というところで、リビングルームに移動。山さんは料理だけでなく、自分を通して日本文化そのものに触れてもらいたいとの思いで、三味線と民謡のパフォーマンスをされました。
すばらしい喉でその後はカラオケもご披露。ホストA氏が持っているカラオケソフトの評価はかなり厳しいそうですが、難なく90点代後半を連続して記録。さすがです。他のゲストの方達との会話もとても楽しく、すばらしい夕べでした。

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